終着駅。
コンです。
久しぶり、ではないけれど地元に帰る。暑くなってきて、湿気が多いせいか草木の匂いがする。新しい街とは違う匂いだ。懐かしい寂しい気持ちになるけれど、決して後ろ向きではない今日。
終着駅を探している。
どうあろうが、どうなろうが、終わりのないものなんだろう。命を還すその日までは。それでも辛うじて生きている。
特に今日がどうこういうわけじゃない。デフォルトでこれだ。だから特に異常はない。異常だらけで正常なのだ。
そういえば、自炊なんかをしている。形から入る主義だから、調理器具や調味料を揃えてだいたい満足している。きちんと米を炊いて、野菜をとっている。優秀。命にこだわりがないのに、生きるなら正常でいたい異常。以上です。
病気になって、離脱症状で苦しんで。それからはいつもどこかに不具合があって。これが加齢によるものだという認識はある。なんでもかんでも昔のようにはできないもんだな。受け入れていかないといけないな。
そんなことを考えながら、帰途につく。夏の夜の匂いは特別寂しいものだ。修学旅行やお泊り遠足を思い出すからだろうか。懐かしいことは沢山あるのに、新しいことがそんなにない。大丈夫ですか。
そんなこんなで続いていく毎日。季節が変わって、また次の季節がきて。そうして、終着駅を探している。探したまま、終わりまでいく。
コン