選んで欲しい。
コンです。
昔、とても楽しい時間を過ごしたことに想いを馳せる。あの頃より少し大人になって。知らない世界も知って。変わっていく世界を知って。それは悲しいことではないけれど、新しいものを手に入れられていない自分には、今でも色褪せず大切な日々だ。
自分が愛した人も、日々も。自分を愛した人も、日々も。本当のことだったのかわからないほど時間が過ぎて。この旅の終わりにもまた、同じように思い出すだろうか。悲しいことがあっても、懐かしいという気持ちに変わるだろうか。
最近は、本当はもうそんなに悲しいことがない。楽しいことはもっとない。そういうものだと思っている。生きるために生きている。死なないために生きている。それが嫌だから、探している。何年も何年も。
ただ、暮らせる給与をもらえる仕事をしているだけです。そんな僕なんです。変われないでいる自分をどうか許して欲しい。誰が許さないわけでもないけれど。
新しいことにもあまり興味はない。だけどそれなりに楽しめている。
こうして生きるのかもしれない。これが人生なのかも知れない。誰に選ばれなくとも、こうして続いていくのかもしれない。
でも本当は、選んで欲しい。
コン